自律神経の乱れとその症状について
2024.10.28
コラム鍼灸治療で自律神経失調症を改善!乱れの原因と整え方を解説
「慢性的な頭痛や肩こりに悩まされている」、「理由もなくイライラする」など日々の暮らしでこのような悩みを抱えている方は多いのではないのでしょうか。
その悩みは、自律神経が乱れていることが原因かもしれません。
自律神経失調症は、放置しておくと症状がどんどん悪化していくこともあります。
では、どのように自律神経の働きを整えればよいのでしょうか。
今回は自律神経失調症、自律神経が乱れる原因、自律神経の整え方について解説していきます。
自律神経失調症とは
自律神経失調症とは、自律神経のバランスが崩れることにより様々な症状が出ている状態です。
自律神経は、
- 昼間や活動中に活発に活動する「交感神経」
- 夜間やリラックスしているときに働く「副交感神経」
の2種類があり、自分で意識していなくても必要な時にうまくバランスを取り合いながら作用しています。
しかし、ストレスやホルモンの乱れによりそのバランスが崩れることによって
- 動悸
- めまい
- 頭痛
- 下痢
など全身に様々な症状を引き起こします。
鍼治療では、交感神経と副交感神経のバランスを整えることができるので、自律神経失調症でお悩みの方にはおすすめの治療法になります。
自律神経が乱れる原因
自律神経が乱れる原因の多くは、
- ストレス
- 生活習慣の乱れ
- ホルモン
が挙げられます。
・ストレス
ストレスがかかると、自律神経では交感神経が活性化し、身体が「緊張状態」になります。
交感神経が活性化すると、心臓がドキドキし呼吸が早くなり身体はこわばります。
その一方、胃腸の働きや唾液の分泌が悪くなります。
ストレスにより、交感神経が優位な状態が長く続くと自律神経のバランスが崩れていきます。
・生活習慣の乱れ
人間の身体は体内時計があり、24時間ごとの規則正しいリズムがあります。
基本的には、日中に交感神経が活発になり活動的に動くことができます。対して夜間は副交感神経が優位に働き、リラックスして心身ともに休めることができます。
しかし夜型の生活になると、本来副交感神経が優位となりリラックスするはずの時間を、交感神経の活性化が続いてしまいます。
これにより自律神経が乱れ、身体に不調をきたすのです。
・ホルモン
ホルモンの中でもとりわけ女性ホルモンが自律神経に乱れに関与してきます。
自律神経も女性ホルモンも脳にある「視床下部」と呼ばれる場所でコントロールされています。
そのため、女性ホルモンの影響を自律神経も受けやすく、初潮が始まる思春期や、閉経を迎える更年期では症状をきたしやすくなります。
特に、更年期には卵巣の機能が低下するため女性ホルモンが影響で自律神経が乱れやすいです。
自律神経を整える方法
自律神経を整えるためには、ストレスや生活習慣の乱れを改善する必要があります。
ストレス解消のためには、いい香りを嗅ぐことや好きな相手とコミュニケーションをとることなどがおすすめです。
好きな香りを嗅ぐと副交感神経が強く働くため、ストレスがたまり交感神経が優位に働いている状態の時は自律神経を整えるのに役立ちます。
笑うことは、自律神経を整える効果があるといわれています。友人や家族とのコミュニケーションや好きなテレビを見るなどして笑うことはストレス解消につながります。
また、生活習慣の改善には睡眠と食事を意識することが大切です。
寝る直前に、パソコンやスマホを使うとブルーライトの影響で睡眠の質が低下します。
寝る前にはパソコンやスマホはみないようにしましょう。
食事は栄養バランスのよい食事をとることが大切です。
特に、ストレスを感じる生活をしているとビタミンCやビタミンBが不足しがちです。
ビタミンCを豊富に含んでいるブロッコリーやサツマイモやビタミンBを摂取できる鶏肉やバナナを意識的に摂取すると良いでしょう。
このようにストレス解消法や睡眠や食事を意識することである程度自律神経を整えることができます。
とはいえ、一人で自律神経の乱れを治すには時間と労力がかかります。
すでに自律神経の乱れがあり辛い症状にお悩みの方は今すぐにでも症状の改善をしたいという方がほとんどでしょう。
今すぐに、自律神経を整えたいという方には鍼灸治療がおすすめです。
次の章では鍼灸治療について解説をしていきます。
鍼灸治療で自律神経を整えよう
自律神経を整える選択肢の一つとして、鍼灸治療があります。
鍼灸治療は、体中にあるツボに対し鍼灸治療を行うことで、自律神経の中枢部である延髄やストレスを軽減させるホルモンの分泌が促されます。
そのため、人間本が本来持つ治癒能力を活性化することができ、即効性の高い治療法といえるのです。
ツボの中でも、合谷・三里・内関は自律神経を整えるうえで有効なツボになります。
手のひらの合谷は痛み全般に効くとされており、ストレスを軽減させるホルモンであるオキシトシンの分泌を促します。
足の三里を刺激すると、胃腸の働きを活性化させることが知られています。
ストレスにより胃腸の働きが低下しているときに刺激すると副交感神経が活性化され、胃腸の働きが改善されます。
手首の内関は吐き気や嘔吐をおさえる効果があります。
自律神経の乱れがひどいと吐き気や嘔吐を引き起こすこともあります。
内関を刺激することで、鎮痛効果のあるオピオイドというホルモンが分泌され吐き気や嘔吐を抑えてくれます。
鍼灸治療には、上記のような効果が期待でき、自律神経失調症による症状でお悩みの方は、試す価値のある治療法といえるでしょう。
また当院では、鍼治療後に自律神経の乱れを防ぐ操体法や運動療法を行い治療効果の持続と自律神経失調症になりにくい体づくりを行います。
さらに、定期的に施術を繰り返すことで大きく体を崩すことがない健康な身体づくりをサポート致します。
自律神経失調症でお悩みの方はさかえ鍼灸治療院へ
当院では、一人一人しっかりとカウンセリングを行いオーダーメイドの治療を行っていきます。
カウンセリングの中から普段の生活習慣や痛みの部位などじっくりとお話をお伺いし、それをもとに自律神経の乱れの原因や筋肉のこわばりを検査により見極めます。
当院でしっかりと治療をすれば、自律神経失調症による痛みや薬とは無縁の生活を取り戻すことができます。
どこに行っても治らなかった方や自律神経失調症でお悩みの方は、お気軽に仙台市さかえ鍼灸治療院にご相談ください!