お知らせ

変形性膝関節症について

2024.12.17

コラム

変形性膝関節症は、膝の関節にある軟骨が少しずつすり減り
骨が変形してしまう疾患です。膝を動かすと痛みが生じたり、
曲げ伸ばしが難しくなったりして
最終的には歩くのも困難になります。

主に中高年以降の年齢の方に多く、男女比では1:4程で女性の方が多いです。
痛みなどの症状がなくてもX線所見で25~40%が変形性膝関節症の病態変化が
あると言われており、
厚生労働省では、国内で痛み等の自覚症状を有する患者数で約1000万人、
潜在的な患者数(X線診断による患者数)で約3000万人と推定しています。

このように多くの方が変形性膝関節症、もしくは進行が始まっているのですが
少しずつ進行するので、気が付くのに時間がかかってしまう疾患でもあります。

変形性膝関節症は動き始めの痛み(運動開始時痛)です。
動き始めには痛みの部分がはっきりとわかりにくいですが、
病態が進行すると痛みの部分が次第にはっきりとすることが多いようです。
運動開始時痛は進行することで段階を追って症状が次のようになります。

初期症状
からだを動かし始めたときに膝のこわばりや痛みを感じます。
はっきりわからないような鈍い痛みなどの自覚症状が現れます。
少しからだを動かすと症状が落ち着いてきます。

中期症状
今までだと休んでいたら落ち着いていた膝の痛みが、なかなか消えにくくなります。
関節の炎症が進み、膝が腫れたりもします。
この頃から膝の変形が目立つようになり、
正座や階段の上り下りなどが、膝の痛みでつらくなります。

末期症状
膝を動かしたときに痛みが生じるのではなく、安静にしていても痛みがでるようになります。
日常生活にも支障が出てきて動くことが億劫になるため精神的にも辛くなることがあります。

また膝に炎症が起こっていると関節の中に水が溜まる関節水腫や
変形ではO脚に変化する方が大半(90%)なので膝の内側に痛みが生じやすいです。

膝関節への鎮痛を目的に鍼灸を行います。
痛みの症状が続くと関節周囲の筋肉や血管が緊張することで循環障害が起こり
症状の悪循環が起こりやすくなるためです。

鍼灸治療で使用する代表的なツボは
・足三里・陰陵泉・陽陵泉・風市・内膝眼・外膝眼・委中・血海
等になります。上記を用いて症状の緩和に努めます。
また関節内に水腫がある場合はお灸も併用します。

膝痛が生じると前もも(大腿四頭筋)
鍼灸で痛みのコントロールをしながら運動療法も行い、痛みで動かさなくなり
衰えてしまった膝関節周囲の筋力を強化していきます。

最後に

変形性膝関節症は運動療法により膝の周りにある筋肉を鍛えることで、
関節の安定性を高めることが重要となります。
しかし疼痛やこわばりなどにより膝を使う機会が減ってしますと
関節の可動域が狭まり悪化するという悪循環になりがちです。
鍼灸を行うことで痛みが緩和されると、運動療法にも積極的に取り組むことができます。
また筋力が向上することで膝が安定し、軟骨のすり減りを抑えることが、膝の炎症を抑え、
膝に水が溜まる関節水腫の予防にもつながります。

膝の痛みで悩んでいましたら、
ぜひ一度さかえ鍼灸治療院/整体院へご相談ください!

ご予約お待ちしております。

ページトップへ
ご予約 022-397-9091